「お伝えしたいことがあるのですが…」
朝の9時ごろ、弾んだ声で女性の方から事務室に電話がありました。
「感動、感激した。感謝の気持ちを生徒に伝えてほしい。」
お話を伺うと、通勤時に本川越駅付近を通りかかったところ、
路上にゴミが散乱しており、渋滞が発生していたそうです。
どうやら、近くのゴミ集積場をカラスが荒らした模様。
困ったな、と見ていると高校生たちがゴミを片付け始めました。
「路上のゴミを回収する係」と「ゴミ集積場に収める係」とに分かれて手際よく片付け、
あっという間に路上は綺麗になり渋滞はたちまち解消されました。
片付けてくれた生徒たちが、本校の制服姿と近所の高校の制服姿であることに気が付き、
思わず電話をしてしまったとのことでした。
校内で声をかけてみると、1年生から申し出がありました。
本人は「ゴミが路上に散らかっていて危ないと思ったから片付けただけ」と話していました。
コロナ禍の中、ともすると他人を思いやる余裕をなくしてしまいがちな昨今ですが
周囲のためを思って行動できるのはとても立派なことですね。
「情操教育」は、「習熟度別学習指導」「国際人教育」とともに星野学園教育の三つの柱です。
125年の歴史の中で、今も新たな世代に向けて大切に受け継がれています。